ツィッター社のUser Stream廃止にみるAPIサービスの難しさ
ツィッター社は、2018年8月にUser Streamと呼ばれる『外部でツィッターのタイムラインを全て読み取れる機能』を廃止しました。今までは、User Streamという形で提供されたAPIと呼ばれるものを使えば、ユーザーがツィッター上のタイムラインを外部のアプリで取り込めましたが、これができなくなったのです。
User Strem打ち切りの事情
User streamなどの機能は、ツィッター社のサーバーに大きな負担をかけるので、ツィッター社にとってコスト負担は小さくありません。それでも、ツィッター社は、User Stremという形でツィッターを便利に使えるようにすることで、ユーザー拡大を狙っていたと思われます。そして、ユーザーが拡大した所で、この機能の提供は打ち切りという訳です。
アプリ開発にコストをかけてきた会社などからは、ツィッター社の対応に批判が出ていますが、ツィッター社が予告した通りにUser Stremは打ち切られました。
外部APIサービスを利用するリスク
ツィッター社は、User Streamのような形で自社に負担がかかるサービスを提供しても、ユーザーを増やす事を優先してきました。ツィッター社のメリットは、ユーザーを増やせる事でしたが、そのためのサーバーコスト負担も大きかったことでしょう。ユーザーが一定以上に増えたので、もう用なしになった機能から廃止していくという方針です。
お金をかけてアプリを開発した会社からすると、突然にAPIの一部のサービス提供を停止するのは、非常に困る行為です。こうした行為を各社が行うようになれば、誰も積極的に無料APIを使った開発をしなくなるでしょう。無料で提供される外部APIサービスは、いつ廃止になるか分からないので、利用は慎重になる必要がありそうです。
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